佐藤 博彦 (Sato, Hirohiko)

居室:

後楽園キャンパス 1544号室

e-mail:

hirohiko@phys.chuo-u.ac.jp

所属学会:

日本物理学会

専門分野:

固体の物理および化学(実験)

研究テーマ:

磁性や導電性を持つ酸化物やカルコゲナイドの合成を行い、化学的手法により、電子状態の制御を行う。

現在最も関心を抱いていること:

私は、学生時代に物理学と化学の両方を専攻するという、貴重な機会に恵まれました。研究者になってからも、ポスドク時代は物理、助手時代は化学、そして助教授となり再び物理に所属するという奇妙な経歴を持っています。このような自分に一体何が求められているのか、何ができるのかを、現在模索しているところです。以下に、非常に漠然としてはいるものの、私の抱負を述べたいと思います。

物理学に興味を持つ方なら、カールセーガン原作の映画「コンタクト」をご覧になった方は多いのではないでしょうか。主人公の女性研究者が、時空のトンネルを越えて宇宙を移動する宇宙船(のようなもの)を製作するため、「エルビウム」という元素が必須である、というシーンが妙に印象に残っています。もちろんSF映画ですので、その宇宙船がどんな原理で飛行をするのかは知る由もありませんが、今までの地球上の物理学の概念をはるかに越えるものを用いていることは確かでしょう。

このように、ある「鍵となる」物質がきっかけとなって、物理学の新しい概念を切り開く、ということは決して珍しいことでないばかりか、歴史的にも極めてあたりまえのように思います。もしも物質が身の回りになく、純粋に観念的な思考だけから、人類は電場や磁場の存在を知りえたでしょうか?やはり、岩石に含まれる酸化鉄から磁場の存在を、羽毛やエボナイト棒から電気の存在を、リンゴから万有引力の存在を、ラジウムから放射能の存在を、水銀から超伝導の存在を知ったのではないのでしょうか?(私は科学史の専門家ではないので、超伝導以外の発見の本当のところは知りません。)

物事を純粋に物理学的に捉えるならば、音楽は、様々な波形を持つ空気の振動に過ぎず、絵画は様々なスペクトルをもつ光の集合に過ぎない、という事になるでしょう。しかし、そのような捉え方が極めて一元的であることは言うまでもありません。同様に、周期律とは、物理学的にはさまざまな電子数を持つ原子を順番に並べたものに過ぎません。でも、化学者にとって周期律表は、きれいな絵の具が並んだパレットのように見えることでしょう。

私は、化学者が見出してきた物質の多様性を視野に入れながら、新しい普遍的な物理を切り開く鍵となる物質(Key Material)を追い求めていきたいと思います。


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