中大物理学科では、公募推薦入学による入学生の募集を1996年度入学生より行っています。この制度は、物理に関係するテーマについての小論文の作成とその内容発表を主体とする面接により、研究心旺盛で意欲に満ちた学生の選抜を目指したものです。
この公募推薦入学試験のお問合わせや要項の請求は下記へ
東京都文京区春日1-13-27
以下にこの推薦制度の概要を紹介します。なお,詳細は2000年度入学生用の中央大学物理学科公募推薦入学試験要項(2000年7月1日販売開始予定)をご覧下さい。
公募推薦入学の概要
この入試制度に興味のある方は要項をご請求下さい。
意欲に燃える皆さんのご応募をお待ちしております。
中大物理学科公募推薦入学試験についてのQ&A
(1)小論文について
Q.”物理に関する事柄”とは物理の教科書に載っているものをさすのですか.
A.物理学は大変広い分野に関わる学問で,自然現象すべてがその対象であるといっても過言ではありません.したがって,高校で学ぶ物理の範囲に限定して小論文のテーマを選ぶ必要はありません.自然科学の分野であれば問題はありません.科学的,物理的なものの見方でテーマを扱うことが大切です.
Q.小論文の評価について教えてください.
A.小論文の内容が自分の言葉でまとめられているかが ポイントになります。誰にも真似の出来ないようなオリジナリティーの高い論文を私達は
高く評価します.
良い論文を書くには、自分が本当に興味ある事がらをテーマに選ぶことが必要です。日頃から不思議に思っていることや身近な現象を取り上げて物理的な視点からよく考えてみるとか、高校の授業で習った内容をもう一歩先まで詳しく調べてみるとか、題材はいくらでもあるはずです.
私たちは、提出された論文をじっくり読んで、これまで高校であなたが物理をどれだけ一生懸命勉強して来たのか読み取り、またこれから新しい発見をしたいという意欲がどれだけ強いかを感じとるようにしています.
Q.テーマの選び方について、もう少し具体的にアドバイスしてくれませんか.
A.いくつか具体例を示して説明しましょう.
良い例:ガリレオの斜面の実験が本当にうまく行くのかやってみた。球を斜面で転がす場合では重力加速度gの値が正しく求まらないことが解った.
評価のポイント:教科書に書いてあることでもうのみにせず、自分の手で確認しようとしている。また、その結果、教科書に書いてある以上のことを見出した。
良い例:雨が振っているとき、人は走る。しかし、本当に走った方が濡れないのだろうか?という疑問をもち、これについて式やグラフを用いて詳しく調べた。その結果、具体的にどういう条件なら濡れ方が少ないかを明らかにした。
評価のポイント:雨という身近な対象に物理学の考え方を使い、具体的に濡れ方が少なくなる条件を計算した。
悪い例:「相対性理論」というタイトルの啓蒙本を読み、式を理解して整理してまとめた。自分としては、大変興味深かった。
評価のポイント:自分自身がどういう興味で相対論をテーマに選んだのかが分からない。そのため、単に内容をまとめただけに終っている。これが例えば、アルファケンタウリまで光速の90%で往復したらどうなるか、など具体的な計算が入っていると、なぜ相対牲理論に興味を持ったかが伝わって来てよい論文になったであろう。
悪い例:環境問題において、物理が大事だと思う例を考えて列挙した。
評価のポイント:環境問題を考える事は大切だが、問題点を列挙しただけでは解決にならない。むしろ一つでも良いから、高校で習った物理の範囲で、具体的な数値をあげてどれくらい解決になるのかを示せば、良い評価が得られたであろう。たとえ、その計算が間違っていたとしても。
悪い例:いろいろなボートのおもちゃを買って来て、近くの川で走らせて速度を測って表にしてみた。
評価のポイント:自分で実験をしたことは評価できる。しかし、単に速度を測ってみるだけなら小学生でもできる。結果を整理して、どのような船が速いのかについて調べ、その理由を考えてみる、そしてその結果に基づいて自分で速い船を作ってみる、というところまでやれば高い評価が得られたに違いない。
このように、興味を持って深く研究しその結果を分かりやすく伝える、ということが評価されます。解説本や啓蒙書を買って来て、ただそれを勉強して内容を写したりまとめたりしても、決してよい評価は得られません。
中大物理の公募推薦入試の最大の特色は、あなたが自分で入試のテーマを決められるということです。自分が得意だと思うテーマを選べば良いのです。選んだテーマによっては、その背後にある物理を、今の段階ではまだ完全には理解できないこともあるかもしれません。それでもかまいません。続きは、私達と一緒に大学でじっくりと考えて行きましょう。
(2)面接試験について
Q.面接ではどんなことが重視されるのですか.
A.自分が理解したこと,考えたことを他の人に正しく伝える能力は物理を学ぶ上でも,将来,研究を行っていく上でも大変重要なことです.そこで,面接の口答発表では,小論文の内容を自分自身の言葉で,いかに分かりやすく説明できるかを重視します.説明の仕方を工夫し,分かりやすい話にまとめてください.また,理解できたことと分からなかったことを明確にしておくことも重要なことです.この点は面接教員の質問に答える上でも大切なことです.
参考資料
| 過去の受験者数と合格者数 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 一次選考(書類審査) | 二次選考(面接) | |||
| 受験者 | 合格者 | 受験者 | 合格者 | |
| 96年度 | 39名 | 33名 | 32名 | 17名 |
| 97年度 | 36名 | 32名 | 32名 | 17名 |
| 98年度 | 32名 | 24名 | 24名 | 17名 |
| 99年度 | 24名 | 20名 | 19名 | 13名 |
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