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池田剛昌 OB(〜'02 前期課程)
lag phaseとは、寒天培地上に菌を接種してから最初のmigrationが始まるまでの時間である。この時間、菌はまだ分裂を始めておらず細胞数は増加しない、または増殖速度はきわめて遅いが細胞内では新しい培地に適応しつつ個々の細胞容積が増大している。このとき接種する菌密度を変化させることによりどのようにその時間が変化するのか測定した。
lag phaseを測定することによりパターン形成初期ならびにmigration開始における菌密度の依存性を確認する実験を行った。
lag phaseは初期密度がある値(101付近)以降の高密度でほぼ一定となり、変化していなかった。一方、それより薄い密度ではlag phaseは時間は単調に増加していく。このことよりlag phaseは菌が培地に適用しmigrationするまでには菌密度にある一定以上の閾値が存在し、この閾値を超えることによりmigrationが開始すると考えられる。また本実験では菌密度が10-4付近までであるのは、これはこれ以上菌液を希釈すると菌数が5個/μlとなってしまい個々の菌のlag phaseとなってしまうためである。
倒立顕微鏡による観察ではlag phase後、菌は増殖して盛り上がった接種点の山の下側から突出してmigrationを開始することがはっきりと確認できた。突出した菌は多くの枝に分かれながら進んでいく。さらに、その枝同士もお互いにぶつかり合いながら合体していきテラスを形成していく(写真 2-1)。その枝の所々で菌のダマのように他よりactiveに運動している部分がある。これは形成されていくテラスの至る所で目にすることができる。この部分はmigration中に見られ、しばらくすると他の部分に混じるような形で消滅してしまう。また、菌密度が高い菌液ほど突出してくる菌の軌跡の幅が狭いことも確認できた。これはlag phaseが短いために培地に適応してactiveに動き回ることのできる菌が少ないことが原因の可能性がある。



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