ビタミンC (過去紹介文転記)
私達はアスコルビン酸(ビタミンC)を使ってパターン形成の研究をしています。この物質は皆さん、よくご存知の通り生体内で免疫機能をサポートするという大切な役割を果たしています。ビタミン学会では風邪はもちろんの事、糖尿病や癌までもがアスコルビン酸の投与で患者やその家族を救えないかという熱い研究発表を見ることができます。
実験はメタノールにアスコルビン酸を溶かした溶液を作り、メタノールが蒸発した後に出来るアスコルビン酸のパターンを観察します。生物である、バクテリアと同様、同心円やDBM、DUA、CDの表面等条件を帰るといろいろなパターンを観察することが出来ます
Viscous-fingering
Viscous-fingering(ヴィスカス フィンガリング)とは、 例えば、接着剤で二つのものを一度くっつけて引き離したときにできる樹枝状のパターンのことをいう。
この現象の研究は平衡状態のパターン形成の一つとして注目 され、この現象を通じてラプラス場中での成長に共通する性質の研究も成されている。
実際の実験ではヘレショウ・セルという装置をつかって2次元的なパターンを観察する。
金属葉
自然界に多く見られるDLA(Diffusion-limited aggregation)パターンのような樹枝状結晶のひとつに金属葉がある。
金属葉とは、有機溶媒と金属塩水溶液との2相界面上に電極を配置して電気分解を行い、金属を析出させてできるパターンである。 これについてフラクタルの視点から研究を進める。
ガラス棒の破壊によるサイズ分布
細長いガラス棒をある高さから落として破壊し、砕け散った破片のサイズ分布を調べると、その分布はベキ乗則に従う。 落下させる高さによってベキ指数の変化、分布型に様々な変化が見られる。
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